0から始める東大生活

東京大学文科三類に通っています(2021年〜)

二次試験を振り返る会

本日、東京大学二次試験の開示が届きました。これに関しては最後の方に公開します。

今回は二次試験当日のことを色々振り返っていこうと思います。記憶が曖昧なのでいくつか矛盾する点が出てくるかもしれませんが、その辺はご了承ください。

 

 

1日目

去年は正直、全くもって受かる自信がなかったので、試験場に入場する時はヘッドホンで音楽を聴いてひたすら気を紛らわせていた。でも今年は受かる自信があったので、割とリラックスした状態で入場できたと思う。ただ、駒場の駅前に自分の嫌いなYouTuberである高田ふーみんがいて、朝から嫌な気持ちになった。

教室に到着。既に2/3以上の席が埋まっており、皆が一心不乱に最後の詰めをやっていたので、自分も集中して最後の勉強に臨むことができた。

最初の科目は国語。国語はこの一年解く順番でかなり迷走したのだが、結局大問1から順に解いていくことにした。

現代文は最後の120字問題以外は悪くない出来。若干の不安要素だった漢字も全完できて、良いスタートが切れた。

だが、次の古文でハマってしまう。現代語訳問題は無難に片付けたものの、最後の2つの問題がまるで分からない。とりあえず空欄はすべて埋めたものの、古文で稼ぐつもりだった計画が不発になってかなり焦ることになる。

そして漢文。文章自体は難しい訳ではなかったが、ハマった回答を書けたかというと素直に首を縦に振ることはできないといった出来であった。古漢がここまで奮わないのは想定外であったが、自分が出来ていないなら周りも出来ていないだろうと思って何とか気持ちを落ち着かせた。

最後に随筆チックの現代文。この時点で残り35分程度しか残されておらず、急ぎながら読解を進めた。この大問は簡単だったと思う。数分を残して何とか全ての回答を書き上げ、軽く見直しだけしたところで時間がきた。

感触としては65-70点といったところだろうか。目標には及ばなかったものの、及第点は達成したと思い、数学知識の確認に頭を切り替えた。

 

自分の最大の敵である数学。去年は16点しか取れず、今年は難しいセットであったとしても何とか40点は取りたいと思って臨んだ。

まずはざっと問題を確認して、大問4が整数問題で解けそうに見えたのでそこから取り組んだ。しかし、解けない。(2)の段階で手が止まってしまい、この問題は捨てることにした。後から見返してみて、(4)は単独で解ける問題だと気づいて解かなかったことに後悔したが、後から嘆いたところで仕方ない。

続いて大問3に取り組んだ。(1)は計算ミスをしてしまって時間がかかったが、特に悩むこともなく回答を書き上げることができた。(2)は東大が好きな領域問題で、逆像法を用いて存在条件に帰着させて解こうと思ったのだが、解けない。二変数の存在条件はどちらかの文字を置き換えないといけないのだが、どうも置き換えができないようで、多分文字固定で解くのが正解だったのだと思う。

この時点で15点ほどしか取れていないと思ってかなり焦っていた。この時の残り時間は約60分だった。

次に大問1に取り組んだ。見覚えのある問題だなぁと思いつつ、何故か図形的解法でアプローチしてしまい、沼にハマった。これではいかんと思い、代入して解が6コになる条件を計算で求める解法にシフトチェンジした。時間はかかるし論証はかなり雑になってしまったのだが、無事に回答を書き上げることが出来た。後で気づいたのだが、この問題は河合塾の完成シリーズで扱った問題の類似で、河合塾の解法を覚えていれば解法で迷うことはなかったはずだ。もう少し数学の復習に時間を割いていればなぁと後悔した。

最後に大問2に取り組んだ。残り時間は約20分であった。(1)は簡単。(2)は問題を少し眺めて、自分には無理だと悟り、残り時間は見直しに充てることにした。回答に不備がないかを確認して、タイムアップを迎えた。

感触としては35-40点ほど。難しいセットだと感じたので、最低限の点数は取れたのではないか。初日は良くも悪くも無難に終えたという印象。

 

2日目

得点源にしたい社会。予定通りまずは世界史の一問一答から取り組む。あれ?意外と分からないかもしれない。自信あったのが6つ、自信ないのが3つ、空欄が1つ。嫌なスタートとなってしまった。

次に小論術である大問2へ。これはそこそこ出来たと思う。南アフリカアパルトヘイト廃止の流れについては知識があやふやだったが、その他は悪くない感触。そして、大論術へ。テーマは宗教文化の広がりについて。ギリシア正教の広まる流れはあまり知らなかったので適当な文章を書いてしまった。うーん、微妙だ。

世界史を終えたところで日本史へ。日本史は特に語ることもないと思う。あまり知識が必要とされず、一方で与えられた文章の適切な読み取りが重要だった。最後日本史をブーストした自分としては、もっと難しい問題を期待していたので、これでは差がつかないと思って少し萎えていた。

ここまで終えた段階では大体185点くらいと予想していて、英語で70点取れば受かると思っていた。光明が見えてきた。

 

そしてラスボスの英語。4Aから解き始めたのだが、まったく分からない。半分くらいは適当に選んでさっさと次に進んだ。4Bはいつも通りの感じ。6.7割を狙って回答を書き上げた。苦手としていた5は会心の出来であった。文章がかなり読みやすく、問題も選びやすいものばかりだった。良い流れのままリスニングへ。

しかし、ここで事件が起きる。音声が早く、しかも微妙に訛っていて全然聞き取れない。焦りが出始める中で時間だけが無情に過ぎていった。結局リスニングはボロボロだった。1/3は勘で、リスニング対策に割いた数ヶ月はなんだったのかと落ち込んでしまう。そんな暗い気分のまま後半戦へ。

1Aはよくわからない文章だったが、最低限論点を合わせて点を狙いにいった。1Bは普通の難易度。多分全部合っているだろうと思った。

最後に取り組んだのが2の英作文。2Aでは英語表現が出てこなくて軽くパニックになってしまい、酷い文章を書き上げてしまった。2Bは比喩表現が多かったので、上手く書き換えすることを意識して文章を書いた。残り1分くらいになったところでようやく英作文を書き終えて、最後はマーク漏れがないかを確認して、全ての試験時間を終えた。

ここでの体感としては75点くらい。ということは可能性あるかも?と思ってウキウキしながら退室の合図が出るまで、配布された東大に関する資料を眺めていた。

 

帰宅して軽く自己採点をしてみた結果が以下の通り。

国語  65

数学  35

日本史 42

世界史 38

英語  72

Σ252

一次の点数と合わせると343点ほど。悪くない点数だと思っていたが、英語社会は易化した、英語は簡単すぎたなどのTwitter上での意見を見て、自分は落ちたのではないかと思い始めた。文三の去年の合格最低点が約339点で、去年より簡単になったとなると最低点は345点くらいになるのではないかと予想していた。どうなるにしろ自分はボーダー付近だと思っていたので、毎日気が気でない精神状態で過ごしていた。

そして3/10。恐る恐るスマホを覗き込むと、自分は受かっていた。一年諦めずにここまでやってきてよかったと思えた瞬間だった。

 

 

お待たせしました。それでは、今年の二次試験の点数開示をします。ドーン。

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色々ツッコミ所が多いですね。

まず国語。これは予想よりは低かったですね。ですがこれくらいなら誤差の範囲でしょう。恐らく古文漢文が自己採点より低かったのだと思われます。

次に英語。これは想定外でした。マーク部分で36点あったので、記述部分は6割はあるだろうと思って72点予想したのですが甘かったみたいです。英作文が振るわなかったのでしょうか。

続いては数学。これも想定外です。1完2半でこの点数がくるとは思いもしませんでした。どこをどう採点したらこんな良い点数がくるのでしょうか。

最後に社会。日本史は若干低めで、世界史はやや高めでした。これ以上語ることはないです。

なんと、数学に救われた形での合格でした。数学は直前期一番触れていなかった科目なのですが、この一年での積み重ねが活きたのでしょうか。ありがたいことです。

 

疲れたので今回はこの辺で。さようなら。